2022/03/25

インタビュー「森の自然こども園東本梅と亀岡型自然保育について」(1)イントロダクション

ヤマモモの木の下の先生方

森の自然こども園東本梅で亀岡型自然保育が始まって、2022年3月末で丸 3 年になります。

2019年4月、閉園の運命を乗り越えて、亀岡市初の自然保育実践モデル園として、翌2020年には亀岡市初の認定こども園として再出発し、地域と密接に関わりながら実績を積んできました。

現在、亀岡市で自然保育を実践している園は、森の自然こども園東本梅をはじめとし、本梅こども園、別院保育所、保津保育所の4園に拡がり、自然体験活動アドバイザーの仲田丞治さんは全ての園に関わっておられます。

この3年という一つの節目に、森の自然こども園東本梅と、亀岡型自然保育の基礎を一から築いてくださった岩﨑こず恵先生、作業員の田畑稔史さん、仲田丞治さんにお話を伺いました。

(2022年1月14日取材)聞き手・文 わの会 藤田 理恵

【目 次】

(1)イントロダクション

  • 目次
  • 話者紹介
  • 「雪遊び」 (動画) 自然保育の現場を見ながら、先生方、保護者の変化について
  • 「遊び場づくり振り返り・紹介、シンボルツリーの話」 (動画)

(2)森の自然こども園東本梅とは

  • 人にも自然にもオープンな子どもたち
  • 自然豊かな半国山の麓で、地域とつながる
  • いい意味で「お友だち」

(3)自然保育について

  • 生き物と友だちになる中で、命に気づく体験を
  • あらゆる学びに繋がる「なんで?」と向き合う

(4)自然保育で大切にしたいこと

  • 子どもたちを真ん中にした地域の「散歩」
  • 心に響く体験の中で「素敵」の種をみつける

【 話 者 紹 介 】

岩﨑 こず恵

亀岡市立森の自然こども園東本梅園長(2019年度~2021年度)
亀岡生まれ亀岡育ち。
1999年に保育士として亀岡市に採用され、2018年4月東本梅保育所所長補佐に就任。
同秋、桂川市長が参加された「子育てと教育を考える首長の会」(長野県にて開催)に、岩﨑所長補佐が同行したことをきっかけに、東本梅保育所が亀岡型自然保育モデル園として選定された。
2019年自然保育開始と同時に所長に就任。

保育のお仕事への深い愛情を感じられることは元より、園庭の改造の段取りや、サポート隊との連携などイレギュラーな仕事にも、いつも楽しそうに取り組まれている姿が印象的。
「森の自然こども園東本梅」のかわいらしいロゴは岩﨑先生の作。

田畑 稔史 

亀岡市立森の自然こども園東本梅作業員。大阪生まれ亀岡在住。
2019年初めに開催された遊び場づくりのワークショップに、妻が保育士として参加したことをきっかけに、同年3月から東本梅保育所の作業員として働き始める。

もともと体を動かすことや子どもが好き。家庭菜園にも興味があったため、畑仕事もよい勉強に。
子どもと直接ふれあい、おひさまの元で働けるお仕事に、毎日元気をもらっているのだそう。
好きな給食は、子どもたちにも大人気の「鶏肉のレモンソース煮」

仲田 丞治

亀岡型自然保育 自然体験活動アドバイザー
亀岡高校探求文理科 学術アドバイザー(自然環境領域)
NPO法人「亀岡人と自然のネットワーク」理事
丹波淡水魚研究会 会長
京都府文化財保護指導委員
余部史談会会長

農林水産省でダムの管理に関わり、土地の歴史と自然に興味を持つ。
その後、亀岡市役所に勤務。個人的に読書1万冊に取り組む中で地方史への関心が高まり、自身で調査を開始。また京都府の自然に関する書物が少ないことに気付き、淡水魚をはじめとした生き物の研究を始める。
地球環境子ども村では「亀岡生き物大学特別講座 昆虫教室」講師として、長年子どもたちの興味の芽を育ててきた。


亀岡市交流会館館長、地球子ども村推進官を兼務していた2018年11月、自然体験活動アドバイザーとして森の自然こども園東本梅(当時東本梅保育所)に関わり始める。
生き物本来の姿が小さな頃の形にあるように、人間本来の姿は幼い子どもの中にあるという観点から、「当たり前のことを当たり前に思わない」子どもの興味の持ち方や表現、その成長過程に大きな関心を持っている。

【著書】

『口丹波クワガタムシ図説』(Kyotoクワガタ教室 1982年)
『西山自然誌(上・下)』(1980年) 等

<リンク>仲田さんのFacebookより「子どもと自然」森の自然こども園東本梅に関する投稿まとめ
(↑ここをクリック)

藤田 理恵

森の自然こども園東本梅サポート隊「わの会」事務局。札幌生まれ東本梅町在住。
2016年長男が東本梅保育所に入所。以来2021年3月に次男が卒園するまで保護者として同園に通う。
2017年保護者会会長として「東本梅保育所を考える会」と連携し、保育所存続のために様々な角度から活動を進める中で、頻繁に出入りしていた東本梅町自治会の事務員として働き始める。
2019年4月「わの会」結成時より事務局を務める。
園とサポーターとの連絡をはじめ、インターネット紙媒体による情報発信、アーティストと子どもたちのワークショップ企画など、様々な方の協力を得て活動する中で、沢山の出会いと経験をいただいている。

【動画1 雪遊び】(6’20”)

2022年1月14日インタビュー当日は朝から雪が積もっていたので、雪遊びの様子を撮影しました。
その現場の様子から気が付いたこと、先生方や保護者の変化についてなど、インタビュアーの藤田も保護者の立場から参加し、座談会形式でざっくばらんにお話しさせていただいています。
(2)~(4)のインタビューに繋がるキーワードがいくつも出てきました。

【動画2 遊び場づくり振り返り・紹介、シンボルツリーの話】(9’35”)

遊び場づくりの舞台裏について振り返り、話題は田畑さんに衝撃を与えたシンボルツリー ヤマモモの話に。そこにあった意外なドラマとは?!

インタビュー(2)森の自然こども園東本梅とは

インタビュー(3)自然保育について

インタビュー(4)自然保育で大切にしたいこと

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